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マイベスト映画2018

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2019年突入してはやくも15日以上過ぎてしまってすごく今更感あるんですが、みボなりの「マイベスト映画2018」です。今年は余力がないので映画館鑑賞編のみでお送りします!

2018年、映画館で見た映画は58本。キングスマンGCで始まり、グリンチで締めました。
その内で複数回見たタイトルは『ボヘミアン・ラプソディ』の5回が最高で、あとは『パディントン2』を4回、『レディプレイヤー1』を3回、『デッドプール2』を2回、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』を2回、『君の名前で僕を呼んで』を2回です。(結構何回も同じ映画見るんだな〜)

 

パディントン2

これはもう、パディントン1と一緒にオールタイムベストに入れてもいい。
パディントンというキャラが大好きすぎて映画としての評価を正しくできる気はしないんだけど、とにかく色んな人に1回は見てもらいたい!というかわたしがしきりにオススメしているせいか、見て「よかった!」と言ってくれている人も多い(とてもうれしい)

いや本当に、キャラが好きとかオタク的感情を抜きにしてもシンプルにいい映画なんですよ。
ストーリーの起承転結がハッキリしているので見ていて飽きないし、作中にちりばめられている小さな小ネタで笑えるし、ブラウン家のインテリアや背景美術もカラフルで見ているだけで楽しいし、登場人物たちみんな可愛いし、好きなところを書き出したらきりがない……。

あと音楽がいい。サントラ聴くだけで映像が浮かんでくる。前作から引き続き街中で演奏するバンドの曲もワクワクするので大好きです(各サブスクにサントラあると思うので聴いて余韻に浸ろう!)

前作は「移民問題」を意識して作られていたと思うんだけど(そのことについてはこちらのブログが詳しい)今作は「隣人愛」という大きいテーマがあったように思った。「隣人愛」ってのはなんぞや?っていうと、かなり大雑把に言うと「周りの人には親切にしようね」ってこと。
作中でブラウンさんがパディントンは親切を惜しまない」って言うセリフがあるんだけど、まさに〈あなた自身のようにあなたの隣人を愛さなければならない〉って聖書にある言葉をわかりやすく表現しているセリフだった。

「人には親切にしよう、そしたら自分の環境もより良くなるよ」ということを、聖書を知らなくてもわかりやすいように、なおかつ説教臭くなく、自然と身にしみるように教えてくれる映画が『パディントン2』なんです。

心が荒んでいたり暗い気持ちになっている人は是非パディントンを見て、そして癒やされてほしい。
ちなみにわたしは冒頭からすでに号泣しながら見ました。

 

レディ・プレイヤー1

見るアトラクションや~!見るユニバや~!これが映画だ~!
映画見終わったあとワクワクがとまらなくてスキップしたくなる高揚感に包まれたのは、実に小学生ぶりかもしれない。それぐらい楽しい映画だった。
「そうそう、映画って楽しむものだよね……娯楽だよね……」というのを思い出させてくれたスティーブン・スピルバーグ監督にはもう頭が上がりません。というか未だにこんなにすごい作品を撮れることにビックリしてしまった。
この映画で4DXデビューをしたんだけど、4DXで見てよかった!本当にアトラクション。

ストーリーは本当に娯楽大作って感じの王道でかなり単純なんだけど、それを凌駕する演出のすごさ。カーチェイスのシーンとか何回見ても「たのし~~~~!」ってなる。
あと色んなサブカル要素が散りばめられているのでそれを探すのも楽しい。キティーちゃんがぴょこぴょこ歩いているのは可愛かった…。

あとわたしがオタクとして大大大好きなサイモン・ペグちゃんが出演しているんだけど、そのキャラクターの役割が本当に最高だった……。最後の涙が浮かぶ瞳がま~~~じでいい……あの瞳を撮ってくれたスピルバーグ監督本当に本当にありがとう……。
そして森崎ウィンくんがめちゃくちゃ活躍していてかっこいいので日本人は見るしか!

 

ボヘミアン・ラプソディ

すっかりクイーンのオタクになってしまったんですけど、どうしてくれるんですか……?
IMAXの予告で見たときに「へ~クイーンってロックユーのバンドなんだ~~知らないけど楽しそうだし見に行くかなあ」と思った記憶がある。
そう、わたしは本当にまったくクイーンについて何も知らない状態で見たんですよ。クイーンがイギリスのバンドであのフレディー・マーキュリーがボーカルだったことも知らなかった!
そんな何も知らないわたしがいきなり見ても「超面白い!」と思えるストーリーと演出、次々流れる「あ、これクイーンの曲だったんだ…」という名曲たち。あっという間にわたしの心はウェンブリー・スタジアムに旅立っていた。

最初はバンドのサクセスストーリーかな?と思ったら全然違って、もっとパーソナルな内面にフォーカスされていて、フレディーが出自やセクシャリティについて思い悩む様子を描いた映画だった。
日本生まれ日本育ちでフレディーのような移民でもない、いわゆるマジョリティなわたしですら、彼の抱いている孤独感や疎外感に共感して「これはわたしだ」と思わされていたから不思議。

何故かもう5回も見てしまったんだけど、見るたびにカタルシスを感じる。ライブエイドからあのエンドロールで感じるカタルシスをまた摂取したくて何度でも映画館に行きたくなる、そんな麻薬のような映画。

そしてカタルシスを感じた胸がドキドキしたまま見終わってすぐ、まずクイーンについて調べたら「エッまだ解散していない!?」とか仰天するエピソードがたくさん出てきてビックリした。むしろ映画よりクイーン本人たちの各エピソードのほうが強いのでは……?
ということでわたしはすっかりクイーンのオタクになってしまいました。最近はもっぱらクイーンしか聴いてない。
推しは最初ロジャー・テイラーだったけど調べれば調べるほどジョン・ディーコンの魅力に抗えなくて、すっかりジョン・ディーコンのオタクです。

  

レディ・バード

恋の悩みや友情の亀裂、進学への不安、親との確執……レディバードを取り巻く要素があまりに等身大でまるでかつての自分を見ているような気分になり胸が苦しかった。

監督のグレタ・ガーウィグの自伝的要素も盛り込まれているらしく、だからなのかレディバードを取り巻く環境がとてもリアルで、ちょっと冴えない学生時代を送っていた人はどこかしら共感出来るポイントがあると思う。
とにかく「あるある」がいっぱい詰まった映画。

何気に好きなのが、ちょっといい感じになった男の子にゲイだと打ち明けられたときに、自分も落ち込んでいるはずのレディバードがその男の子のことを励ましてあげるところ。「ああ、すごく強い人なんだな~」と思った。
その強さで鬱屈した現状を切り開いていくレディバードがとてもかっこいいんです。

現状にモヤモヤしている時とかに見返したい。進路に悩んでいたあの頃の自分にも見せてあげたいな~。

 

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス

カナダの画家、モード・ルイスの生涯を描いた映画。
鮮やかな色彩で田舎の風景や草木や動物を描いたモードの絵は見ているだけで優しさにつつまれるような、そんな幸福感いっぱいの絵なんだけど、この映画もモードの絵と同じく優しさに溢れていて、見ているとわけもわからず泣きたくなるほどだった。
映画館で嗚咽を我慢しながら泣き続けるとめちゃくちゃ頭が痛くなるんだな……っていう発見をしたぐらい泣き倒したので、隣に座ってた人に「え?きも……」って思われてないといいな……。

モードのことを家政婦として雇ったエベレットが、不器用だけど彼女に対して徐々に優しさを見せてくる、そのツンデレっぷりが本当に可愛い。
誰かの優しさに触れたことがないふたりが、お互いを思いやり優しさを与え合う、という状況を思い出すとまた泣けてくるな……。

モードを演じたサリー・ホーキンスもとてもいいし、エベレットを演じたイーサン・ホークもまた素晴らしい。
というかサリー・ホーキンスめちゃくちゃいい役者さんだな~~。彼女の夢見がちな少女のようなピュアさと強い信念をもった眼差しはなにものにも代えがたい。
2018年は『パディントン2』に『しあわせの絵の具』に『シェイプ・オブ・ウォーター』と、サリー・ホーキンスを堪能できる一年だったね。

 

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー

起伏のないストーリーに長回しすぎるカメラとか、あまりにシンプルすぎる映画なのでかなり人を選ぶ映画だと思う。正直わたしも寝かけた。でも見終わったあとに余韻がグワーッと襲ってくるし、心に残る映画だった。
虚しさを映像化したらこうなるのかな?という物悲しさがずっと漂っていて、よかったな~。
あと劇伴がいい。最近この映画のサントラ聴きながら寝てる。 

 

君の名前で僕を呼んで

2018年上半期ベストに上げたタイトル。1年通していろいろ見た中でもやっぱり好きな映画。
1回見ただけだと正直よくわからなくて「イタリアの夏ってきれいね~~」としか思えなかったんだけど、2回目見たらキャラクターの心情とかが大体読めるようになってより深みが増した。多分もっと回数みたらより楽しめるんだと思う。

とにかくティモシー・シャラメが美しい~~~~~!それだけでもいいから見る価値がある。ティモシー・シャラメでこの映画を撮ったということがまず素晴らしく褒められるべき映画ですね。最高。

あと劇伴もきれいでいい(サントラにはあの世界の坂本龍一も参加してるよ)

 

ランペイジ 巨獣大乱闘

映画の出来としてはめちゃくちゃ普通というか大味なハリウッドアクションムービーって感じなんだけど、何故か見終わったあと「ここが良かったねぇ…」とつらつら語りたくなる映画だった。
多分ストーリーの根底にめちゃくちゃピュアなテーマがあるからなのかも。

とにかく主人公とゴリラの絆がとてもアツくてとても好き。モンスターパニック映画というよりバディ映画。終わり方がとにかく最高!
あとドウェイン・ジョンソンがまぁまぁの怪我してるのに患部を手で抑えて普通に動き回ってるところとか、笑いポイントも高い。

ネタバレあり感想で萌えについて語ってるので読んでほしい→[fusetter①][fusetter②
そう、わたしはジョージにガチ恋している女や。

 

ヴァレリアン 千の惑星の救世主

オープニングで流れるデヴィッド・ボウイのSpace Oddityにめちゃくちゃワクワクさせられるので、YouTubeにある冒頭5分の映像を是非見て欲しい→[YouTube

一昔前のこういう壮大なスペースオペラだったら種族間で無意味に争ったりしてただろうけど、ヴァレリアンには「色んな種族の生き物がいるけどお互い尊重しあい愛し合おう」というテーマが流れていて、あぁ価値観って日々新しくなってるんだな~と思わされた。

ストーリーは大味といえば大味なんだけど、エンタメ大作としてかなりワクワクするいいSF映画なんじゃないでしょうか。
わたしこの映画めっちゃ好きだし面白いと思ったのに、公開当時全然話題になってなくて悲しかった……。みんな見て……。

あと同じ監督の映画「フィフス・エレメント」に出てくるモンドシャワン人の親戚みたいな宇宙人いてテンション上がった。かわいいね、モンドシャワン人。モンドシャワン人の土偶があれば家に飾りたい。

 

シュガー・ラッシュ:オンライン

2018年も終わるころ、すべりこみで見たんですが、やっぱ相変わらずおもしろいな~~~!
正直マイベストに入れるほど好きだったか?とは思うんだけど、ベスト10というきりのいい数字にしたかったので入れておきます。

いや「正直そんなに好きか?」と思いつつもやっぱり見たあとの胸のドキドキやワクワクがすごいんですよね、シュガー・ラッシュって。なんなんですかね。物語の構成がすごく巧みなのか、子供が見ても飽きないように起伏をたくさんつけているおかげなのか、見たあとの充実感がすごい。

インターネットが舞台だけあって色んな小ネタが仕込まれていてそれを探すのもオタク的には楽しかったし、ラルフとヴァネロペの友情の行方も見ていて胸がぎゅ~ってなるほど切なかった。
ラルフがヴァネロペに感じる愛情は友情でもあるんだろうけど親のような目線もあって、仲のいい友達と離れ離れになってしまったことのある人以外にも、子供との別離を体験した親世代の人もグッとくるだろうな~と思った。

あとディズニーのコンテンツ力でぶん殴られる映画でもある。あのキャラやあのキャラやあのキャラが出てて、すごく“お金の力”を感じさせられた。マネーisパワー!

 

まとめ

なんか2018年は映画館で“体感”する映画をたくさん観れたな~。多分映画館で観てないと評価が下がっただろうなってタイトルもある……。

あとどの映画もどんな形であれ「愛」というテーマを描いていた気がしますね。パディントン筆頭に「誰かに親切にする」という隣人愛を意識させられました。
やはり「LOVE」は大事。世界には色んな愛の形があるし、みんな愛し合って幸せに生きようね~~~!

パディントン2』と『ボヘミアン・ラプソディ』というオールタイムベストに入れてもいいぐらい大好きな映画に出会えたので、2018年はとてもいい一年でした!